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国の「高齢者グループリビング支援モデル事業」の第一号に-固からの認知、未来への展望開かれる
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「さくら」は、これまで私が個人で運営してきました。今回、「さくら」に「高齢者グループリビング支援モデル事業」の国庫補助金――国と県から各二百万円合計四百万円――が支給されたことは、単年度限りとは言え、たいへん意義深いものと喜んでいます。寝たきりにならないようにしっかりと健康を管理し、高齢者が自立して、住み慣れたところで生き生きと安心して生活ができるように、国が認めた施設です。この意義は大きく、この制度がもっともっと充実したものになれば、日本の全国各地に「さくら」のような「グループリビング」が、無数にできると私は確信しています。
園、県から市を通じて「さくら」に国庫補助金が交付されると内示がありましたのは、この年(一九九六)の十一月でした。正式には、この事業の実施主体は浦和市ですから、国庫補助金はいったん浦和市が受け取ります。そして、この補助金は当然浦和市の議会に報告され、「在宅福祉推進事業費」の議決を受けて使用可能となりました。
支給された四百万円のうち、三百万円は「さくら」の台所をバリアフリーに改造、冷蔵庫、電子レンジ、掃除機などの備品の買い替えに使用しました。また、入居者のための「グループリビング支援プログラム作成委員会」が作られました。メンバーには、市役所、在宅介護支援センターの職員、保健婦、民生委員、入居者のかかりつけ病院の婦長と事務長、ボランティア、そして、経営者の私も加わり発足しました。
また、ボランティア連絡調整会も開催され、委員とボランティア、が一緒に他の市を視察し、今後の入居者の指導、地域での支援体制の在り方について研究が行われ、残りはその費用にあてられました。なお、この事業の実施主体である浦和市は、この効果、研究について、年度内に園に報告することが義務づけられています。