国の「高齢者グループリビング支援モデル事業」の第一号に-問い合わせ電話殺到!

「さくら」が厚生省の「高齢者グループリビング支援モデル」の第一号に指定されてから、急に周りがにぎやかになってまいりました。夏頃には、テレビや新聞などのマスコミの取材申し込み、それに見学申し込みの電話が鳴りっばなしの状態になってしまいました。
今年になってからは、NHKテレビの全国放送、四月にはテレビ東京が「ドキュメンタリ
ー人間劇場」で「さくらハウスの淑女たち」と題して、グループハウス「さくら」の臼常生活の様子を一時間にわたり紹介してくれたのを機に、取材、見学攻勢はさらに過熱の状態です。
「私は現在八十八歳で一人暮らしです。身内はありません。なんとかしてもらえないでしょうか」といった問い合わせに始まり、遠く大阪、鹿児島からの入居の申し込みもあります。目立ったものに、
「土地はあります、テレビを観て理想的と思い、自分もぜひつくりたいのですが、運営方法をぜひ教えて」
「田舎に両親がいて、やがて面倒をみなければならない、グループハウスをつくって一緒に住みたい」
というような内容のものがたくさん寄せられました。マスコミ関係の取材や問い合わせ、そして、見学申し込みは今も絶えません。
私の小さな夢、が、まさかこのように大きな波紋となって広がるとは、本当に夢にも思いませんでした。しかし、今や世界有数の長寿国となったわが国の高齢者対策の実状を考えるとき、国はもとより、全国各地の自治体が(その努力も承知していますがてもっともっと有形無形の人々の知恵をとり入れ、役立てる努力をして欲しいと思います。私たち一人一人が力を合わせてこの間題に取り組むことこそ急務とあらためて感じています。

グループハウス「さくら」は、開所以来八年目を迎えました。入居者の入れ替わりもありましたが、中には入居してさらに元気になった人もいて、みんな生き生きと生活を楽しんでいます。
運営もこれまでのところ順調にいき、私が長期の不在でも、いつもと変わることなく淡々と進んでいます。私もこのところ講演会や研究会とめっきり忙しくなりましたが、これまでどおり入居者を信頼し、話し合いを大切にしてお互いに助け合って楽しく生活することを、こころにとどめて運営していきたいと思います。おかげで今では、入居者たちに安心して何でもお任せできるようになりました。たくさんの人びとの協力を得ながら、ひとりぼっちのおとしよりをなくしたい、安心して残された日々を過ごしていただける場の提供を夢み、まがりなりにも実現できたことを、本当にうれしく思います。
今回、厚生省の「高齢者グループリビング支援モデル事業」第一号として、「さくら」が認定されたことは、私にとっては望外の喜びでした。入居者はもちろんのこと、支援してくださった大勢の方々ともどもに、その喜びをわかち合いたいと思います。そして、全国に何百、何千の「さくら」が誕生することを心から願っています。

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